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天から神様の声が降ってきます。
「お前の勝ちだ。さぁ、お前をこの世で最も美しい物へと変えてやろう」
そして、一筋の光が土くれ人形を貫きました。
すると、土くれ人形の土は徐々に消えて行き、そこには瑞々しい素肌が見えてきました。
顔は美しいと言える程の美形に変わり、そこに金色の髪がさらさらとなびいている。
芸術品と言えんばかりの美少女が、子供の前に現れました。
「ありがとう」
土くれ人形、いえ少女はたどたどしくも、子供にそう言います。
「うんうん。気にしてないよ。
良いから遊ぼ」
子供は笑顔を少女に向け、少女もとびっきりの笑顔を子供に向けました。
これが1つの男女の出会いの物語。
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