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ノアは魔界と人間界をつなぐ門の前にいた。
魔界と天界は直接繋がっていない。
魔族と天使達では思想が反対なので離れて位置しているのだ。
「すいまっせーん、ノア・フリードですけどー」
「話は聞いているよ。門を抜けたら滅多なことでは戻れない。いいのかい?」
最終確認のためにもう一度聞いてくる門番にノアは即答した。
「はい。俺の夢ですから」
すると門番は微笑み門を開いた。
「逝ってこい!」
「門番さんここに来てキャラ崩壊!?」
ノアはツッコミをいれた後門をくぐった。
視界が真っ白になり、平衡感覚を失う。
視界が元に戻った時は景色が違っていた。
さっきまであった門は消え、代わりに草原と大きな木がそびえていた。
「おえっ気持ち悪っ」
少し酔ったノアはゆっくりと大樹目指して歩きだした。
その大樹の下でこれからの生活を左右する出来事があるとは知らず……。
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