最初のイメージは低い方がいい

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その頃少女は 「…………うぅん…… ここは?えーと、襲われて気絶して…… あれ?治療されてる。 この上着とそこの荷物も私のじゃない」 目を覚ました少女はキョロキョロと辺りを見回し始めた。 しばらくすると遠くから少年が走ってきているのが見えた。 少年は黒地に白い筆で「できる!!」と書いてあるシャツに深い緑の緩いズボンという姿だ。 ネズミ色の髪に紅い瞳で容姿端麗と言えるだろう。 しかし少女には少年の内側からにじみ出るオーラの様なものが見えていた。 そのオーラが示すもの。それは魔族のオーラ。 魔法は少女にとって敵であり、人間以上に関わってはならないとされるものだった。 「来ないで!」 反射的に近くにあった忍刀を掴み、抜き放った。 「待て待て待て待て!落ち着け!冷静になれ!何もしねぇから!」 「うるさい!魔族の言うことなんて信用できないもん!」 「何で俺が魔族って分かった?エスパー?」 ノアは魔族という言葉に一瞬真剣な表情をするもすぐボケる。 「天使様にかかればこのくらい簡単よ!」 少女が自慢げにいい放つと上空から二人のではない声が響いた。 「貴様は天使ではなく堕天使だろう」
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