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「早速だけど、何をやらかしてこうなった?」
「……………人を………殺したの」
ライラの言葉にノアは立ち止まり絶句するがすぐに空気を軽くしようと努める。
「バ、バカ言っちゃアカンよ。殺しってのはなぁ、…………マジ?」
無理だったようだ。
「…………………」
「り、理由を聞こうじゃないか。訳があったんだろ?快楽殺人鬼には見えんし」
「強姦の現場を見て、それで」
「あぁ、さいですか」
理由を聞いたとたんまるで何事も無かったかのように歩き出すノアにライラは背中から疑問をぶつける。
「ぇ?ノアは何とも思わないの?」
「何?引いてほしいの?M?」
「ち、違うよ!」
「ぶっちゃけさぁ、俺がライラだったらイチモツ切り取った後殺してたね、うん」
結果的に空気は軽くなったようだ。
そしてノアは次の行動に出る。
―――B?いや、Cか?
背中でサイズを計っていた。
「何で背中反らしたりしてんの?重い?」
「ん?あ、ああ。重くない。ライラが重かったら未来なんて背負えんよ、ハッハッハ」
「未来って重いよね?」
低い声で言ったライラはノアの首に回していた腕に力を込める。
「ちょ、まっ、ギリギリいってる!冗談だって!苦しっ!首逝っちゃう!」
「次変なこと言ったら……持ってくよ?」
本気で恐怖を感じたノアだった。
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