俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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「ホント綺麗になったって!」 ……もうやめてやれよ~ その話題、切る所がなくて困るんだって…… ……なんてエア会話しながら 気づかれないようそっと席に近づく。 ……あれ?俺って寂しい子? 「だからそんな事ないって~」 さて、どうやって弁当回収しようか? なんならついでに話の流れを切って瑠奈を助けてやろうかな? ……よし、そうしよう。 そうと決まったからには入り込むタイミングを見つけなくてはいけない。 俺は3人から少し離れた所で観察を始めた。 瑠奈が話終わり、エリナが動いた。 エリナは左手を握り込み親指を人差し指と中指の間から出してそれを2人に見せつけながら言った。 「ひょっとしてヤりました?」 お嬢様品がなさすぎるよぉぉぉぉぉ!? いや、そういうものなのかもしれないけど、 お願いだから夢見させてぇぇぇぇぇ!! そんなエリナの爆弾発言に 美咲は「えっ?えっ?」と顔を赤くして恥ずかしがってモジモジし、 瑠奈は顔を赤くして「いやいやいやいや!」と全力で首を振っていた。 そんな瑠奈を見てエリナは 「なんだ……ドSで冷たい彼氏が 下手くそなせいで言えないですか……」 と言ったって……うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!? お嬢様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!? やめろエリナ! クラスが変な空気になってるって! みんな必死で他の話してるって! 空気読んでくれよ!お願い! ほら!美咲はもう両手で顔を隠してるし、 瑠奈は顔真っ赤だし、動揺し過ぎで目の焦点合ってないし、なんか頭から湯気出てるし、どこか怒ってるし…… 「真琴上手だもん!!」 ……………えっ? .
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