俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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・ ・ ・ 「悪かったって…… いや!やっぱ俺なにも悪い事してねぇ!」 「ほら、やっぱり優樹は責任逃れしようとする……そりゃ本人は意図しなかったろーさ。……でも少しは罪悪感持ってくれよ……」 「お前マジで落ち込んでる!?」 なぜか悟郎に謝っている俺。 しかし今回は本気で俺、悪くねぇ! だが悟郎の落ち込みようがマジで半端じゃないので仕方なく全力で謝る。 「イケメンだしさ……勉強できるしさ……運動もできるしさ……ファッションセンスもいいしさ……これから大金持ちになろうとしてるしさ……無視するしさ……イケメンだしさ……無視するしさ……」 「あれ?ひょっとして無視したのも若干引きずってる?」 「3割くらい……」 『おい待て悟郎。ファッションセンスの件ちょっと本気で話し合おう。……いや、マジで』……とか意味のわからない事を言っている真琴を無視して、俺は悟郎と話を続けた。 「気にすんなって。俺らは何時だって誰だって同じような状況にあったら同じ事するって」 「……ホント?」 「ホントホント」 「なら許してやろう!」 なぜかちょっと偉そうに言う悟郎。 そのツラをぶん殴りたい衝動に駆られながらもなんとか我慢する。 「おーい!ちょい待ちー!」 ん?龍の声だ。 龍は普段野球部の朝練行ってるから 登校中に会うなんて珍しい。 後ろから声がしたので振り返ると、 龍と信也が一緒に登校してきていた。 「おーい!早く来いよー!置いてくぞー!」 「ちょっと待てゴラァァァァァァ!!」 あっ、しまったつい…… 悟郎は血の涙を流していた。 つーか逆にこいつの血じゃない涙なんてあんまり見ない気がする……
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