俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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やっとまともな問題かと見せかけてのやっぱりおかしい問題という精神攻撃に耐え、一般の高校生は特に知る必要のないマクローリン展開の公式を用紙に力いっぱい書き込み最後の問題に挑む。 ……もうなにが来たって平気だ。 問五 流石にやる気のない先生だっていったって進学校の先生だぜ?こんなふざけた問題出すわけねーだろ?お前、もしくはお前らバカ? YesかNoで答えなさい。 一瞬どうなっているのかわからなかった。 しかしその後、俺の脳みそがフル回転。 そしてひとつの答えを導き出す。 「「(山口)真琴ぉぉぉぉぉ!! キサマぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」」 俺は答案にYesと殴り書きして 席から立ち上がって叫んだ! 俺と幸村が立ち上がったのは同時だった。 「おい。お前らうるせーぞ? ……はい、五分。後ろから答案集めろ」 先生が俺たちを適当に注意して言った。 他の列で後ろから前に答案用紙が送られ始める。 うちの列でも答案が前に送られる。 ………真琴から俺たちはまだ前に答案を送っていないはずなのに3枚の答案が前に送られた。 ……す、すり替えやがった…… そして真琴は俺たちの方を見て 何かを切るような動作と共にひと言…… 「…………ザクッ!!(笑)」 俺たちは「(笑)」と口に出してこっちのイライラを上げるという、人を怒らせる天才に襲いかかったが、他の生徒に取り押さえられてしまった。 お願いだから一発殴らせて~~~~!!
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