俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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・ ・ ・ 4時間目の授業が終わった。 早速だが真琴と追いかけっこしようと思う。 …………だけど………… 「なぁなぁ幸村?お前は真琴追いかけねーの?」 俺が休み時間ずっと真琴と追いかけっこをやっていたのに対して、幸村はずっと机にうつ伏せになったままだった。 まぁ、実を言うと真琴との追いかけっこは2時間後の休み時間には悟郎、龍、信也が参加して、いつの間にかただの鬼ごっこになってたりするんだけど。 ……俺らもガキだな~ 早い話がアレだ。 幸村もどさくさに紛れて仲間に入れたい。 (幸村は本気で真琴を狙うだろうけど) 「……そんなつまらない事にカロリーを使うなんて馬鹿らしいわ……」 ≪ぐぅ~~~~~~≫ 幸村の方から可愛い腹の虫の音。 これ、ガチで力が湧かないヤツじゃね!? 「あの……なんなら購買パン奢ろうか?」 「………………」 うつ伏せになったまま、 無言で頭を縦に振る幸村。 その後頭を上げたんだけど、 本当にヤバイのか、ボサボサな髪の間から見える幸村の目の焦点は合って無くてユラユラ揺れて……本気で恐かった。
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