俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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しかし向こうにとって生存するためとはいえ、幸村と一緒に行動できるという事実に、正直、心踊ってたりするわけで…… 「わ~優樹くん嬉しそうッスね~~~!!」 「いいね~初々しいと思うよ?」 「ヒューヒュー!」 「わー、新種のキノコに手ェ出しやがった」 龍、信也、悟郎、真琴にニヤニヤしてそう言われるほど、嬉しい気持ちを抑えられないでいた。 ……つーか真琴失礼すぎ。 「うっせーよ」 「「「「フゥ~~~~~~!!」」」」 こ、こいつら…… ラリアットくらい食らわしてやろうかと思ったけど、幸村がフラフラと体を揺らしながら起き上がって「行かないの?」と聞いてきたので我慢した。 「優樹さ~ん!どこ行くんですか~?」 「私も行っていい~?」 教室向こう端からエリナと、美咲が駆け寄って来た。 ……うーん個人的には幸村と親交を深めるためにふたりで行きたいんだけど……しょうがないな…… 「おぅ…「はい!ストォォォプ!」……」 俺の言葉を遮って、 龍が俺たちの間に飛んで割り込んでくる。 「はい!マゾヒズムバリアー!」 「優樹の邪魔はさせないよ?」 それに便乗して悟郎と信也が飛び込んでくる。 ……つーか悟郎……そのセンス…… 「なんですか?どいて下さい」 「「「どきませ~ん(嫌だね)」」」 「どいてよ!」 「「「嫌で~す(だね)!!」」」
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