俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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『『『マ……マゴトォォォォォォ!!』』』 そんな真琴にゾンビ化した男たちが迫る。 悟郎と龍がその中にいるのは言うまでもない。 「お前ぇぇ!裏切り者がぁぁぁぁ!」 「死んで詫びろやぁぁぁぁ!」 恐ろしい表情の悟郎と龍、 そしてクラスの男子たち。 真琴はフラフラと立ち上がり、 腕を組もうとして一回空振った後、 ちゃんと腕を組んで、男たちを見下すように見据えた。 「なに言ってんの?あんなのお嬢様に対抗しようとして瑠奈が勢いで言った嘘に決まってんだろ? ……冷静になれカスどもが」 「そうだ真琴!お前は冷静になってまず頭に刺さってるデカいガラス片をなんとかしろぉぉぉぉぉぉ!!」 俺の叫びに気づいた真琴は頭に刺さっていたガラス片をその辺に放り捨て、また腕を組もうとして一回空振ってから腕を組み直した。 「まぁさっきも言ったように、 俺が瑠奈とCまで行ってる証拠はない」 「真琴?瑠奈の体どうだった?」 「すっげー柔らかかった…… ……っておい!兄貴ぃぃぃぃぃぃ!!」 スゲぇ!!真琴ボロッボロだ!! 今なら俺ですら勝てる!! 『『『真琴ぉぉぉぉぉぉぉぉお!!』』』 男たちが目を赤くして叫ぶ。 今にも襲いかかりそうだ。 「お前の罪を数えろぉぉぉぉぉぉ!!」 「暴行57件、恐喝609件、放火3件、証拠偽装9件、殺人未遂2件、銃刀法違反、あとetc…だゴラァ!!」 「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」」」 マジかお前ぇぇぇぇぇぇぇ!!? のけぞる男たち。 その瞬間を狙って、真琴は逃げ出した。 「「「待てぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」 「あぁっ!本気で相手してやるよ! ついて来いテメェら!!」 彼らは走り去って行った。
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