俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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そして教室に残ったのは 俺と、クラスの女子と、自分がやった事に気づいて顔を真っ赤にした瑠奈と……あっ逃げた。 ……俺とクラスの女子だけになった。 ここで俺は急に幸村の様子が気になった。 幸村の方を見てみると、 幸村は思案顔で何か考え事をしていた。 そして俺の視線に気づいた幸村は 俺の方へと近寄ってきた。 「ねぇ?山口 優樹?」 「ん?」 「処○っていくらで売れるかしら?」 「お願いだからやめて下さい」 地味にプライドの高い俺の 人生初土下座はこの瞬間だった。 廊下の窓の向こうでは 屋上の貯水タンクが内側から爆発して、 勢いで屋上から転げ落ち、 『『『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』』』 という悲鳴の後で地面に落下していた。
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