俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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「腹一杯食えるだろ~な~!」 「…………ビクッ!」 「野菜もいっぱい入れてさ~」 「………………ビクビクッ!」 「タンパク質とビタミン、 いっぱい取れるぞ~?」 「………………」 幸村は腹を押さえて座り込んだ。 ……いや、もう来ちゃいなよ? 「幸村にも来て欲しかったな~!」 幸村がスッと立ち上がった。 「……しょうがないから行ってあげるわ」 いや、もうわかってるからね~? 俺がニヤニヤしていると 幸村がスッとポケットからナイフを取り出して俺の心臓を狙ってきたので軽く避けた。 ……いや!何気なく避けたけど! ヤバくね!?今のマジでヤバくね!? 「…………チッ」 と舌打ちしてナイフをしまう幸村を警戒しながら、俺は美咲とエリナにも誘いのメールを入れた。 ……まぁ、幸村だけってのはアレだし。 さて!幸村の参加も決まった事だし! さっさと生徒会行って家に帰るか! なんせこっちは顔色ひとつ変えずに人の命狙ってきたお嬢さんが一緒なんだ。 一刻も早くここを去りたい! 「じゃあな!幸村! 俺、これから生徒会だから! あとで俺の家に集合な!」 さっさと要件を伝えて 生徒会室に向かって走り出す。 後ろを振り返ると、 幸村が「あっ……」と俺の方に手を伸ばて 俺を引きとめようとしていた。 やっぱ命狙われてた!?
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