あいつはぶっ飛んでいる

俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

新しく書かれた議題はこうだった。
『学校の裏サイトについて』……

「うちの学校に裏サイトとかあんのか？」

あんまし聞かない。

まぁその手の話題に
興味がないというのもあるけど。

「さぁ？私も知らない。
だからそれがあるのか知りたいの！」

瑠奈の目が燃えている。
さすがは生徒会長だ。
この学校の現状を知り、
それを改善しようというその態度は
正直、心の底から尊敬する。

「裏サイトがあるなら早く見つけないと、
このままじゃ諸事情によって
『西園寺 ○奈は○ッチ』だとか
『○園寺 瑠奈は○リマン』だとか
そんなこと書かれちゃう！」

「め～ちゃくちゃ私情だった～」

数秒前までの俺の尊敬返せ～

「えっ……あぁ……
なんとなく事情は把握しました……」

玉野がげんなりした表情で言う。
石村は口をパクパクしていた。

うん。よく考えれば爆弾発言だったな。