俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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「裏サイトはありませんが……」 と石村が自分の目の前にあるノートパソコンのキーボードを叩く。 「コミュニティサイトならありますよ?」 とノートパソコンのディスプレイを俺たちの方に向けた。 俺たちはそれを覗き込んだ。 そこには『○無月学園コミュニティサイト』という名前のサイトが映し出されていた。 「おぉホントだ。ぽいのあるな。 ……つーかなんで知ってるの?」 俺は石村に問いかけた。 「いや……書記に任命されて 『俺って人気あんじゃね?』とか思って 自分の評判を調べようと思って……」 「んで?どんな評価だった?」 「………… 『名前が中二病だったから票入れたったwww』『俺もwww』 の応酬で泣きそうになりました……」 俺は無言で石村を抱き寄せた。 石村はしばらく俺の胸に顔を埋めていた。 ちなみにその間、 女子たちはパソコンに夢中だった。 地味に薄情だな!おい!
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