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「完全に人選ミスですって!
なんでそんな人呼んだんですか!?」
「お前!林ちゃん舐めんなよ!
俺がグレてた時に唯一心の内を相談できた、
人の気持ちがわかるいい奴なんだぞ!?
あいつだけは暴走族が解体された今でも
たまに遊んだりするんだぞ!?」
「そうかもしれないけど!
でもどう考えてもそんな人が爆音鳴らしながら外から名前呼んできたら、絶対に家から出ないでしょよ!?」
「…………おおっ!?」
「「「今気づいた!!?」」」
衝撃的な事実に俺は腰を抜かしたが、
俺は話を再開する事にした。
・
・
・
「なんで出てこないかなー?」
「さぁ?わからん。」
「……まぁいいや。
じゃあそろそろ俺が行くとするか」
「おっ?ついに本艦出撃か?」
「林ちゃんありがとうな?
ここからは俺一人で行くわ」
「流石は優樹さんかっこいい~~~!
……じゃ!俺、帰るわ!」
≪ヴゥン!!ヴヴヴヴヴヴヴヴ……≫
そう言ってアクセルを踏む林ちゃん。
バイクは普通じゃあり得ない初速度で走り出す。
「サンキューな~~~~~!」
「お~~~~~~~~う!」
≪ヴゥン!ヴヴヴゥン!ヴヴヴゥン!……≫
バイクに乗る林ちゃんの姿が
エンジン音で音楽を奏でる音と共に
小さくなっていった…………
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