俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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≪ピーンポーン≫ 「すみませーん! 生徒会長副会長の山口でーす!」 俺はインターホンを押して ドアに向かって挨拶をした。 『ガチャ……はい』 とインターホンのスピーカーから返事がきた。 林ちゃ~ん。なにやってたんだよ~? 「あっ、山口と申します。 村上……くんにお話がありまして」 名前がわかんないからごまかした。 『あの~?さっきのバイクは~?』 バイク? あぁ林ちゃんのことか。 「帰らせました」 『本当ですか?』 「はい」 俺がそう返事をすると、 スピーカーの通信がプツンと切れ、 しばらくすると玄関のドアが空いた。 「すみませ~ん。 ありがとうございます……」 お礼? あぁ説得に来てくれてってことか。 「あっ、いえいえ~ 当然の事をしただけですよ~」 「……君カッコいいわね~ どう?今度私と遊びに行きません?」 「ははは~。 お気持ちすごくうれしいです~!」 心にもない事言うのは嫌なものだ。
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