俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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・ ・ ・ 「それでどうしたんですか?」 「俺は諦めずにドアノブをガチャガチャして『村上~!』とか呼びまくって、無視できないようにした。 そしたら数十分後に扉の向こうから声が聞こえてきた」 「なんて返って来たんスか?」 「『お前はなんでもかんでも上手くいって幸せだろうな!そんな奴に俺の気持ちがわかるわけねぇだろ!?』 ……っていう感じの事言われた」 「それで優樹くんはなんて返したの?」 ・ ・ ・ 「テメエ!!舐めた事!! 言ってんじゃねぇぞゴォラァ!!」 ・ ・ ・ 「「「えぇっ!!?」」」 ・ ・ ・ ≪バキィッ!!≫ 俺は扉を殴って突き破り、 その手で鍵を開けて部屋に入った。 部屋の中には腰を抜かしたひょろ長い男が ベッドの上で震えていた。 ……キメェ。 「おい、喜べ落ちこぼれ。 俺がその根性叩き直してやるよ」 ・ ・ ・ 「「「見下してる!完全に見下してる!」」」
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