俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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「違う!あれは先輩が学校の夏期講習の帰りに、先輩のクラスの男たちとランニングに出かけてた野球部の面々を連れて、学校から近いという理由だけでうちにやって来てオリンピックを見に来てワイワイ騒いでっただけだ!」 「何を俺たちが悪いみたいな事を言う? 悪いのはお前の家の近さとデカさとデカイテレビと、日本とオリンピック会場の時差だ」 「なんという理論!?」 俺は次……は無理だからその次のオリンピックは日本から近い場所でやる事を願っている。 「それに楽しかっただろ?」 「うっ……それは……」 日本が勝つたびに、服を脱いでそれを振り回したり、近くの奴と抱き合ったりしてたのは石村自身だ。 ある種目で日本が優勝した時、そのテンションで全員で飛び跳ねまくって抱き合いまくったが、いくら後悔しても参加したのは石村自身であり、真琴自身であり、信也自身である。 「まっ、そういう事だ。 この話はとりあえずここで終わり。 キラキラネームの話題に戻すぞー?」 俺は石村を黙らせ、 再びもとの議題に戻らせた。
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