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「あー疲れたー」
「どうしたの?兄貴?」
机にもたれ込む俺に、
白々しく声をかける真琴。
ムカつくけど言い返したら痛い目を見るだけなのはわかっているのでやめておく。
俺と真琴は同じクラスで2年C組。
あと悟郎と美咲とエリナもこのクラスにいる。
ちなみに信也と龍はE組で、
瑠奈はB組である。
先生がめんどくさいからという理由で席替えをしてくれなかったので、名字が伊集院、伊藤、高木であるエリナ、悟朗、美咲はそばにいない。
名字が当然同じな真琴が前の席にいて、となりにはほとんど話さないクラスメート、後ろには俺が出席番号が1番後ろなので誰もいない。
だからこの暇なホームルームは真琴と駄弁っていた。
本当になにも変わらない。
いつも通りの日常。
なにも変わらない日常……
「あっ、完全に忘れてた。
お前ら!転校生が来たぞー!」
本当に忘れていたのだろう先生が呑気に、やる気がなさそうに、全然慌てずに言った。
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高校2年生の3学期が始まって5日目。
こんな中途半端な時期にやって来た転校生が、俺の日常を良くも悪くもぶっ壊すなんて……
……そんなこと考えもしなかった。
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