俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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・ ・ ・ 「お前なぁ!あのゲームは中世編以降が有名だけどそれ以外にも熱いシーンがあんだぞ!?近未来編の松の登場なんて熱すぎるからな!?」 「いや!知らないッスよ!? だいたい俺だってたまたま○クエア三大悪女というものを知ったから知ってるだけで……」 「貸してやる!やれ!」 「いや!スーファミないですし…… つーかあれって父さんたちが子どもの時に出た機体でしょ!?」 「スーファミも貸してやるからやれ! 悟郎と龍も信也もやったぞ!?」 「いや!俺を巻き込まないで下さい! ……つーかこんなわかる人が少ない話、 もうやめましょうよ!女子たちもう俺たち無視でパソコン見てますよ!?」 ……おぉっと、熱くなりすぎた。 確かに何時の間にかキラキラネームの話題すら終わって、瑠奈たちがまたネタ探ししてるな…… ……つーか議題する事ないなら帰ろうよ? 「あっ、『リア充撲滅スレ』はっけーん」 ありがち過ぎて困るな。 しかしこれで実際に被害が出てたら大変だ。 一応チェックしとかなくちゃな…… 「えーと、なになに…… 『現実に絶望した者たちよ! リアルでリア充撲滅なんかしたら 犯罪だし、『あのお方』に粛清されるので ネットの中でリア充をボコボコにする 妄想を吐き出せ! 注)個人名などは出さないように。 あくまで相手は『リア充』でいこう。 でないと言われた人が悲しいから。』 ………………………………ですって」 「めちゃめちゃクリーンなリア充狩りだった~」 まぁ個人名出さないならいいんじゃね? 日頃の鬱憤をネットで解消できるなら、 それはそれでいいと思う。 「ねぇねぇ?『あのお方』って誰?」 玉野が読み上げた内容に瑠奈が反応する。 すると石村が思い出したように上を向いて言った。 「あ~、真琴さんですね。 この学校では真琴さんの絶対王政で憎しみの対象が真琴さんに向いて、イジメとかそういうがないらしいんですよ。 それを心の中で感謝してる一部の人が 敬意を込めて真琴さんを『あのお方』 と呼んでいるという話です」 おぉっ……やるなアイツ…… それを聞いた瑠奈がうんうんと首を振った。 「なるほど……つまりこの学校が平和なのは真琴のお陰でもあると…… ……ねぇ、やっぱり真琴を主人公に…「言わせねぇよ!!?」」 俺はまた変な事を言おうとする瑠奈を全力で阻止した。
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