俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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「まぁまぁ、学校外ではどうも優樹さんと真琴さんの悪い噂ががひとりの人物の物だと思われてるみたいで、うちの学校には 『鬼畜外道で傍若無人で100人相手に圧倒する程強くて、コンクリートを素手でへし割れて、ヤンキー約1000人を控えてて、仲間思いで仲間に手を出した人間は容赦なくズタズタにする』 ……そんな奴がいると思われてるみたいです。 だからさっきの引きこもりの人の話も制服見ただけでヤンキーが去って行ったんだと思います」 「ほら見ろ!俺も役に立ってるだろ!?」 ……と、俺は瑠奈に向けて指を差した。 ……しかし瑠奈は玉野と一緒にパソコンを見ており、話を聞いていなかった。 ……泣かないもん。 「うわ~、 でもこのスレエグいですね……」 ……と、玉野が呟いた 俺たちも気になったのでパソコンを覗き込んだ。 そこにはリア充をボコボコにしたり、 彼女を男の目の前でーーーしたり、 惨殺してみたりとそれは酷い内容だった。 ……お前らどんだけリア充嫌いなんだよ!? 「うっわ~これは酷い……」 「みんなこんな事考えたりするんだ…… ………………ショックだなぁ…………」 石村と瑠奈が落ち込む。 まぁ、人のハラの中なんて見ない方がいいわな。 ……にしても…… 「こいつらもまだまだ甘いな……」 瑠奈と石村と玉野が一斉に俺の方を見る。 3人とも驚いた表情だ。 これ以上なんて思いつかないのだろう。 しかし俺は知っている。 傍若無人に、しかも法に触れる事もなく、 リア充を撲滅していた悪魔を…… 「お前たち……織田 信也を知っているか?」 「うん」 「「あのロリコン王子さまでしょ?」」 石村と玉野の先輩に対しての無礼な言いようになんかいってやろうかと思ったが言い返せないのでやめた。 ちなみに知っていることは知っている。 まぁ話始めの表現だ。気にするな。 「これは最近本人から聞いた話なんだが…… あいつがロリコンになる前…… 中3の頃にあいつが実際にやっていた話だ……」
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