俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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瑠奈と石村と玉野がすごい怒ってる。 もうホントすごいこと怒ってる。 いや、でも信也はいい奴だし、 さっきの行動を今は悔いてるし、 ちゃんと理由だってある。 これは説明しとかないとな…… 「言うの忘れてたんだけど、 実はさっき言ってた話の条件には もう一個『自分を好きそうな女』っていうのが含まれててだな。 あいつは自分に見向きもしない女には 全く手を出そうとしなかった。 それには理由があって…………」 「信也くん……そんな……」 「やっぱりイケメンは信用できねぇ! ホント最低な野郎だ!」 「……信じられない……あのクズ野郎……」 全然聞いてねぇ!!? 「まぁ聞け。あいつは女嫌いだが、 それは自分に好意を向ける女であって、 あいつの過去から考えると少し同情してしまうようなことでもあるんだ。 ちなみにあいつには美咲たちが自分の好意を無理矢理押し付けているように見えてそれがイヤらしい んでその過去っていうのがあいつが本気で好きだった娘が……」 「私は……大丈夫! だって真琴しか考えられないもん! 信也くんが入る隙間なんてない!」 「玉野!なんかあったら言えよ! 絶対に助けに行くから!」 「あっ……うん……ありがと……」 「いや!お願いだから聞いてよ!? なに自分たちの世界に入ってるの!? いいか!!信也はなぁ!!」 「「「これ以上その名前を出さないで!!(下さい!!)」」」 凄まじい勢いで怒鳴られ睨みつけられた。 もはや全然聞くつもりがねぇ…… ごめん……信也…… お前の評価がすっげえ下がった…… いつか必ず弁解するから今は許して……
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