俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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「あ~っ、やっと終わった~!」 と言って石村が伸びをする。 「よし、じゃあさっさと帰って 鍋パーティとでもいくか」 生徒会の面々が「おーっ」とか「ウィーッス」とか言って帰る用意を始める。 俺は全員の帰る用意が終わるのを待って、 みんなが帰る準備ができたところで生徒会室の扉を開けた。 「………何時間無駄な雑談してるの?」 扉を開けた瞬間、声をかけられて驚く。 その相手を確認したらものすごい殺気を放っているボサボサな長髪の女の子で二度目驚く。 その相手が幸村だと認識した瞬間にこいつは俺を殺しに来たんだと確信し、三度目驚き腰を抜かして座り込む。 あぁ……ダメだこれ死んだわ…… 死ぬ前に色々やりたい事あったのにな…… 例えば……アレ?意外とないぞ? いや!なんかあるはずだ! えーっと……そうだ! 男たちみんなでラーメンが食べたい! なにラーメンがいいかな…… やっぱり醤油ラーメンだな! やっぱり麺は硬めだよな…… あと問題なのはあっさりかこってりか…… うーん……気分的には こってりなんだけどな~ でも信也がこってりしたもの苦手なんだよな…… まぁここは信也に合わせてあっさりか。 あっさり系のラーメン屋か…… 「幸村?どこがいいと思う?」 「今まで生きてきてこれほど 本当に意味がわからない状況で 本当に意味がわからない質問をされたのは 今が産まれて始めてよ。 ……きゃー始めて奪われたー …………………おヴぇぷ!」 なんか幸村はセルフで 吐き気を催していた。
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