俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

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俺はとりあえず男たちを俺の部屋に呼び出した。説教はするつもりは無いが少し位は注意しといた方がいいだろ。お互い頭を冷やす時間も必要だろうし。 女子たち……というかエリナに関しては リビングで瑠奈になだめて貰っている。 ……あれ?そういえば今日の会議のせいで 瑠奈は信也に関していい印象を持ってないような…… まっ、いっか。 ちなみに石村はリビングには居辛いだろうからとりあえず俺の部屋に呼んでおいた。 「……んで?なんで喧嘩になった?」 「「兄貴(優樹)がアレを呼んだから」」 「質問に対して間違ってない 反応し辛い返事をするな!」 根本が間違ってないから困る。 ちなみにエリナのスパゲティを不味いと言った件に関してはなんにも言う気はない。 ここに来る前に軽く味見してみたが…… 食べられない事は無いが多くは食べなくない味だった。 「んで?優樹のエロ本はどこ?」 龍がさも話の流れに乗ったように ふざけた質問をしてくる。 悟郎と石村に関しては話に入ろうともせずに俺の私物を物色している。 「真琴に脅されるからまとめて捨てた」 「「「なんていう事を!?」」」 この『なんていう事を!?』には 明らかに『捨てるくらいならくれよ!』という意味が含まれている。 なんせ目が本気だ。 「いや、まだどこかにあるはずだ!探せ!」 という悟郎の号令と同時に物色を再開する 悟郎と龍と石村。 俺にプライバシーはないのか? 「優樹?卒園アルバムないの?」 「『卒業アルバム』じゃなくて 『卒園アルバム』と言う辺りに 軽く清々しさを覚えるわ……」 信也はいつでも通常運転。 説教も無意味だろうから諦める事にした。
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