7526人が本棚に入れています
本棚に追加
/714ページ
「せんせーい!転校生は女の子ですかー!」
いるんだよ……こういうやつ……
転校生が来ると必ず女の子か聞くやつ……
しかもそれが悟郎だったりするんだよな~
「あ~っ………………女の子?」
なぜ疑問系なんだ……?
こういうことは
誰よりも詳しい真琴に聞いて見るか……
「知らん」
「まだなにも言ってねぇよ」
真琴さんパネェっす。
「男みたいな女か、ブスのどっちかじゃね?」
「ブスって言い方すんな」
「男みたいな女か、顔が常人より崩れた、人生を色々と損する事を義務付けされた可哀想な悲劇のヒロインじゃね?」
「……お前、殺されるぞ?」
真琴さんマジパネェっす。
「じゃあ入って……
……いや、その前に名前の紹介やっとくか」
一瞬、扉がガタッとなったのは気のせいじゃないだろう。
きっとかなり恥ずかしかったはずだ。
そんな転校生の事も一切考えずに、
超マイペースな先生は黒板に大きく字を書いていく。
『幸村 詩織』
≪ゆきむら しおり≫とでも読むのだろうか?
その名が黒板に大きく書かれた。
「幸村 詩織(ゆきむら しおり)さんだ。
名前が『ゆ』から始まるから出席番号順で優樹の後ろの席に決定な」
どうやらあってたみたいだ。
つーか先生……
……幸村が入ってくる前に席言うなよ……
.
最初のコメントを投稿しよう!