俺の日常の中でもちょっと特殊だった一日

73/88
前へ
/714ページ
次へ
「は~食った食った」 龍がお腹をパンパンと叩く。 まだ鍋には野菜が少し残っていて、 みんなでちょんちょんと突ついて食べている。 鍋を食った後の余韻といったものだ。 しかし俺はまだ腹一杯じゃないな…… 「玉子雑炊作るけど食う人」 「食う!」 「幸村……女の子は食べると言いなさい」 まだ野菜にガッついている幸村が即座に反応した。他のメンバーも、作ってくれたらちょっと突つく位の反応をしたので、俺は雑炊を作り始める。 「さ~て、じゃあ暇潰しにビデオでも見るか」 と、真琴がテレビの方に向かう。 ズボンのベルトに刺してあったDVDのケースからDVDを取り出した。 さて……まずは少し出汁をいれるだろ…… 「どこにも無いと思ってたら 兄貴が隠し持ってたとはなー」 よーし、次はご飯入れて…… 「まさか普通にCDの中に隠してあったなんてな。シンプル過ぎて気づかなかった」 真琴がDVDをプレイヤーの中に入れる。 俺はテレビに向かって走り出す! しかし龍、悟郎、石村、信也が とっさに俺に襲いかかりのしかかってきた! 「やめろぉぉぉぉぉ!どけぇぇぇぇぇ!」 「「「ヤダね!面白い物の気配がする!」」」
/714ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7526人が本棚に入れています
本棚に追加