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「なぁ真琴？瑠奈ちゃんとはどんな感じだ？」
「別に。普通に仲良くやってる」
「大人の階段の～ぼる～」
「おい！兄貴！」
「「ほ～ほ～っ！」」
「なんだその表情！やめろ！」
「優樹はどう？なんかあった？
ちなみに私は美咲ちゃんを推すわ」
「ニヤけたまま無視するな。
しかもお袋はぶっちゃけ別に幼なじみなら別に誰でもいいんだろ？」
「おっ？俺も気になる。優樹、どうよ？」
「やめろ無視するな。
Sは打たれ弱いんだぞ？」
「う～ん、あんまりそういうのわからないかな……でもなんとなく気になる娘ならいるよ？」
「えっ？誰？美咲ちゃん？」
「推すなーメチャクチャ推すなーお袋。
親父とお袋が幼なじみだから兄貴も幼なじみとつきあって欲しいだけだろ？」
「イヤねー？そんなわけないじゃない？
別に幼なじみじゃなくていいのよ？
現に瑠奈ちゃん大好きだし」
「そうそう。そんなの気にするな。
俺はお前達が幸せならそれでいい」
「サラッと泣かせるなー父さん。
うーん……好きとかじゃないんだけど、
最近転校してきた女の子が気になる」
「あ"っ？」
「すみません。訂正です。
最近転校してきた『幼なじみの』女の子が恋愛とかじゃなく放っとけないです」
「よし」
「おいお袋。やっぱ幼なじみならそれでいいんじゃねーか。別に誰でもいいんじゃねーか」
「真琴、母さんはそれまで集めていた少女漫画が最終的に幼なじみとくっつかなかったから全巻火葬した女だぞ？」
「あれは感情移入できない！なぜずっと自分の事を想ってくれた幼なじみとくっつかない！？なぜ強気で意地悪ばっかりしてくる男の子のちょっとした弱さに胸がときめく！？ずっと自分の事を想ってくれた幼なじみの方が絶対に主人公の事好きだし、絶対に幸せにしてくれる！そもそも幼なじみは……」
「あぁなったら母さん止まらないから無視しとけ」
「「うん。知ってる」」
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