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3人で4人分のおかずを作って母さんがそれを弁当箱に詰めて昼ごはん用のお弁当が完成する。
さらに弁当の余り物の玉子焼きや鮭を皿に乗せて、ご飯を茶碗に入れて朝ごはんも完成。
俺が皿を机に運んで、
その間に真琴が箸やお茶を用意する。
朝ごはんの用意が整う。
「よし、じゃあお父さんを起しますか」
と母さんが用意が整うと同時に
父さんの元へと向かう。
そして耳元でなにかを呟くと、父さんは急に覚醒したように目を覚まし、しばらくその場でぼーっとする。
「あー、眠気が取れてねぇ……
気絶だな。これ完全に気絶だな……」
可哀想に……
気絶するように眠るほど疲れているのか……
「はいはい、起きたなら早く座って。
後はお父さんさんだけだよ~?」
と、自分の席に座っている母さんが自分の隣の席をパンパンと叩いて父さんを呼ぶ。
父さんはそれに従い自分の席に座った。
それを確認した母さんが号令をかける。
「ではみんな今日も一日頑張りましょう!
いただきます!」
「「「いただきます!」」」
久しぶりの家族全員揃っての朝食は、
別にワイワイガヤガヤしてるわけでもなく
ただ『あっ、そういえば……』くらいの会話しかなかったけど、
なぜか俺は充分に満足していた。
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