突撃!あの子んち!

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浅い眠りだったのでクラスが賑わい始めると簡単に目を覚ました。 でも頭が重かったので頭を上げるのを放棄して、先生が来るのを待った。 そして8時半を示すチャイムの数分後、 先生はまるで遅れてなどいないかのように 「よし、じゃあ朝礼始めるぞー?」 と言って教室に入って来た。 俺は重い頭を上げて委員長の号令に従い挨拶をして席に座る。 席に座る際、椅子を引きずる音が教室中に響いたが、俺の後ろからはその音が聞こえなかった。 チラッと後ろを見ると席は空っぽ。 幸村は休みかな? 「あ~、幸村は風邪で休みだ」 俺の反応を見てか、いつもの習慣でか、 先生が俺の心の中の疑問に答える。 先生の言葉を聞いても クラスの様子は変わらない。 もともと幸村はクラスの連中とは あんまり関わりがないからな。 俺も少し心配だけど、 風邪なんて誰でも引くもんだ。 あ~あ、可哀想に。 って具合にしか思わず、 俺は肘をついた手の上に顔を置いて、 再び重いまぶたを閉じた。
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