突撃!あの子んち!

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・ ・ ・ 俺たちは首を傾げながら 再び学校へと戻った。 真琴は授業を受けるため、 俺は幸村の住所を知るためだ。 学校の校門を潜ると、 校舎のちょうど保険室がある部分の壁が まるで爆撃にあったように吹き飛んでいた。 俺たちはまた首を傾げた。 俺は生徒会室に行って、 とりあえずケータイで友達に連絡してから 幸村の履歴書を探し出し、学校の外へ出た。 ≪ブンブンブンブォーン!!≫ 俺の友人、林ちゃんは仕事が早い。 いつの間にか学校の前にはバイクに跨った 林ちゃんがスタンばってくれていた。 「はやいな~」 「ちょうど近くのゲーセンで遊んでてな」 「学校行けよ」 「いいじゃ~ん、せっかくタクシー任されてやってるんだからさ~ほら、跨って」 林ちゃんが自分の後ろの席をパンパンと叩く。 俺はそれに従い、後ろに跨る。 ≪ブブブンブォーン!!≫ そして爆音と鳴らしながら発進した。 目指すは幸村んち!! 「林ちゃん!~に向かえ!」 「住所言われてわかるわけねぇだろ! ナビしろ!ナビ!」
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