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幸村の奴!興奮してやがる!
叫ばないように口を押さえてる手を
なんとか払おうともがきやがる!
『助けて!誰か助けて!』
にしても普段からは
考えられない取り乱し様だな……
ちょっとかわいいな……
頬がむず痒い……
俺は頬を掻こうとした……
が、途中で障害物に当たった。
あっ、そうだ。
ヘルメットしてたんだった。
「あっ、これあるからわからなかったのか!
俺だよ俺!山口優樹!」
俺はヘルメットを脱いで
最高の笑顔を幸村に向けてやる。
幸村は安心からか呆然と……
「うおっ!?」
目つぶし!?
いきなり目ぇ狙ってきやがった!?
「落ち着け幸村!俺だって!」
「落ち着いてるわ。
最高に落ち着いてるわ。
その結果出た結論が……
オマエヲコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロ…………あぁっ……」
俺に殺意の波動を放ちながら
俺に目つぶし……いや、目エグりを
しようとした幸村が急に糸の切れた
操り人形のように後ろに倒れこんだ。
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