突撃!あの子んち!

30/55
前へ
/714ページ
次へ
床を動き回る平たい 油ギッシュな黒光りするアイツ。 鋭いフォルムで走りだしから MAXスピードで走り出すアイツ。 そいつをスリッパで踏み潰しながら そいつらがやたらと発生する所を捜し当てる。 堅そうで柔らかい黒と トロリとした濃厚な白が 俺の通った後を彩る。 台所のコンロの下の収納スペース。 そこにある蓋が開けっ放しの油缶。 俺はその中を覗きこんだ。 蜂の巣の中の幼虫のようにウジャウジャ あいつはここにいた。 「ここにいたか悟郎ぉぉぉぉぉぉお!!」 「アンタら本当に友達!?」 「うっせぇ! あいつそう呼ぶと喜ぶんだよ!」 「スーパーマゾヒスト!?」 ちなみに彼らは 缶に閉じ込めて丁重に火葬した。
/714ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7526人が本棚に入れています
本棚に追加