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考えた結果、野菜スープにする事にした。
フライパンでベーコンを炒めて
キャベツ、玉ねぎ、にんじん、パプリカを
それぞれ切って、
鍋に水を入れてにんじんを適度に茹でてからその他の食材を投入。
煮込んでいると灰汁が出てくるので
それを掬い取りながらにんじんが柔らかくなるまで煮込む。
……そういえば母さんが料理する時って
よくオリジナルの歌とか歌ってたな……
「料理は愛情を籠めて~♪」
俺は母さんの歌を思い出しながら歌う。
「あなたを調理するの~♪
私は貴方とひとつになりたいの~♪」
「私の愛を出汁にして~
肉を切って炒めて~♪
貴方に流れる奔流をスープにするの~♪」
「一口食べれば私の口は蕩けるの~♪
貴方とひとつになれた~♪
そう感じることができるから~♪」
「そして私はスープの中の
貴方の眼球にキスをする……」
≪ガタガタ!!≫
「ん?幸村?どうした?」
「……なに?その歌?」
「母さんが俺たち脅かす為に作った
『ヤンデレ~カニバリズムver~』って曲。
テレビで恐い話とかやってると必ず歌って、
俺たちの表情見て楽しむんだよな~」
「……そう。……二度と料理しながら歌うな」
幸村は俺を睨みつけた。
俺は真面目に料理をすることにした。
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