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「やあ、久しぶり」
真琴が幸村に声をかける。
「えぇ、初めまして」
返事きた！？
悟郎が俺の机にひれ伏して泣き始めたので、
頭を撫でて慰めながら事のなりゆきを見守る。
「好きな食べ物はなんですか？」
「いい天気ですね」
「あー、タイタニックは泣けますよねー」
「あなたの趣味ははなんですか？」
「あなたの嫌いな食べ物はなんですか？」
「一人暮らしです」
「あなたの名前はなんですか？」
「目玉焼きにはなにをかけますか？」
「親が海外を飛び回っているので兄貴とふたり暮らしです」
「昼ドラはあんまり好きじゃないです」
「マリオネットは見ていて和む」
「カニが食べたいです」
「もう二度と会いに来ません」
「嬉しい限りです」
・
・
・
「……どう？」
「言葉のキャッチボールしよ！？
お互い投げっぱなしじゃねぇか！！」
「失礼な。ちゃんと受け止めて返しただろ？」
「なにを受け止めて返事してたんだ！？」
「最後は会話になってたろ？」
「互いに憎しみをぶつけ合っただけだろ！？」
「わー、うまいうまいー」
「やたらと棒読みだな！？」
「あー、なんか急にタイタニックが見たくなってきた」
「勝手に見とけ！」
「……兄貴……うるさい……」
「本気でウザそう！？」
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