突撃!あの子んち!

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幸村は目を見開きこちらを見る。 「つまりさ、寂しくて…… 優しかったお父さんの 思い出が詰まったこの家を 離れる事はできなかったって事だろ?」 幸村は片手で頭を押さえてため息を吐いた。 「なんだかんだ言って、 実は家賃が安かったから……って 言おうと思ってたんだけど…… アンタ、バカの癖に案外鋭いのね?」 「愛されたいって気持ちは 人間誰もが持ってる感情だろ?」 俺は笑った。 幸村は鼻で笑った。 「半分嘘よ」 「俺の感動返せ!!」
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