突撃!あの子んち!

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「……週一回、夕飯つきで、 『優樹』と呼ばなくていいなら その条件、呑んであげてもいい」 「ダメだ。『優樹』と呼ぶのだけは譲れない 週二回夕飯つきでどうだ?」 「昼食は週2回でいい。 だから優樹と呼ぶのは勘弁。 舌が腐り落ちて喋れなくなる」 「ダメだ。優樹と呼ぶのは譲れない」 俺は『絶対に譲らないぞ!』と 目で幸村に語りかける。 幸村はまたため息を吐いた。 「……わかった。 でも毎日来るのは鬱陶しいから 週五回、学校がある時だけ弁当作って?」 「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」 根気勝ちだ!! 根気が勝ったぞ!! 「うわーうぜぇ」 幸村の発した言葉は 俺の歓声によりもみ消された。
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