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3時間目が終わった。
さて……
「埋めるぞ……」
「恐えぇよ!!」
真琴の脅しにより鳥肌が立った。
なんかよくわから……なくもないが、
真琴はそうとう幸村が嫌いみたいだ。
美咲やエリナたちより遥かに……
……なんでだろ?
「「ウィーッス」」
なーんて考えていたら、
≪ガラガラ≫と扉を開ける音の後に軽い挨拶。
野球バカの坂本 龍とロリコンの織田 信也がうちの教室に遊びに来たのだ。
「次、授業サボって遊ばね?……って誘いに来た」
「次、どこも体育館使わないらしいからバスケしよう。
……来るべき女子小学生5人をコーチする日に向けてバスケはうまくなっとかなくちゃいけないし」
信也がイタすぎてツライ……
「勉強しろ、バカ。
現実を見ろ、ロリコン」
真琴の浮かれ気分を一瞬で吹き飛ばすような正論でふたりの表情が一瞬、死んだ。
逆に真琴の表情はいい笑顔だった。
「……ちなみにコイツ誰?転校生?」
と龍は幸村を指差した。
果てしなく無礼な態度だなオイ。
ちょっとイラっとした。
しかし真琴が
「話をそらすな。進級できんのか?」
と聞いたら龍が涙目になったのでスッキリした。
「あぁ、転校生の幸村」
と俺が答えると、
信也が「ふ~ん……」と反応し、
幸村に向かって話しかけ始めた。
「俺は織田 信也。E組、よろしく」
と手を差し伸べる。
……が、幸村は当然のように無視。
そして今度は龍がやって来て、
「俺、坂本 龍!野球でレギュラーやってて、ポジションはライト!よろしくな!」
と手を差し伸べる。
……が、幸村はまたもや無視。
そんな幸村の態度を見てふたりは後ろを向いてコソコソと話をし始めたかと思ったら、急に俺たちの方を向いた。
「「変態の手は触れないってことかな?」」
「お前ら自覚あったんだ!?」
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