突撃!あの子んち!

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まぁ俺と龍を説得するなんて簡単なものだ。 でも問題は残りふたり。 真琴と信也。 このふたりはそう簡単にはなびかない。 さて、どう説得するものか見ものだな。 「真琴さん。 この遊園地のフリーパスいります?」 「……一人分?」 「いえ、二人分」 「おい、信也。たまには女の子の手伝いっていうのもいいんじゃねぇか?」 落ちた!簡単に落ちた! この男、意外と安いぞ!? いや、でも考えてみれば昔からそうだ。 この男が欲しいものは昔からささやかなものだったな…… 「織田さん。ちょっと……」 伊集院さんが信也を手招きし、 みんなから少し離れたところに連れて行く。 なにかを話しているようだが、 小声で何を言っているかわからない。 『織田さん。将来好きなところに就職させてさしあげます』 『えっ?まじ?幼稚園の先生になれるの?』 『………………………………はい』 『その大量の三点リーダーの間に何を考えたのか気になるけど気にしないでおくよ』 「おーい、みんな頑張ろう」 信也まで落ちた!?
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