バレンタインデーってなんだかんだいって楽しみだよね?

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「おい、兄貴、暇か?」 ホームルームが始まるまでの時間をケータイを弄って潰していたら真琴に話しかけられた。 「いや、悪いけど『ひがんだ脇役主人公の策を次々と読んで回避し利用してそいつのプライドを粉々にして笑う超外道万能イケメン主人公』もののケータイ小説探してるから忙しい」 「ねーよそんなもん。 つーかそれは俺への嫌味か?」 「バカ言うな。俺はお前が妹だったら間違えなく間違いを犯しているだろうと確信しているほどお前のこと溺愛してるぞ?」 「そのセリフを嘘偽りない目で言うな。 チキンスキンさん大暴れだ。 ……まぁいいや。 おい、ちょっとついて来い」 「ん」 まぁ目当ての小説は見つかる気もしないので探すのを諦めるとしよう。 俺は真琴に連れられて教室を出た。 ・ ・ ・
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