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「じゃあね。伊東 悟郎。
お返し楽しみにしてるから」
「お、おう!任せて!
いいもん用意してる!」
幸村は軽く笑って、
ポケットから紙を取り出した。
そしてそれを凝視しながら教室を出る。
「え~っと、あとは2-Bの……」
他の義理チョコ(?)を渡す相手か?
でも幸村ってそんなに人と親交あったっけ?
そもそも俺以外と話す事なんてあったっけ?
………気になるな。
「みんな悪い。ちょっと行くわ」
・
・
・
「詩織た~ん!」
「…………」
返事なし。半泣きです。嘘です。
「幸村~」
「ん?なに?」
今度は返事を貰った。
幸村は気だるそうにこっちを見た。
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