7526人が本棚に入れています
本棚に追加
疑いも晴れたところで、
俺は幸村について行くことにした。
2-B、つまり瑠奈のいる教室に行くらしい。
「あ~っ、チョコ食いて~」
隣を歩く幸村に気づかられないように
横目でチラチラ見ながら言ってみる。
「アンタいっぱい貰ってるでしょ?」
幸村は1+1=2を答えるように
さらっと答えた。
「バカ言うな。俺が貰えるわけが……
『あっ、優樹くんチョコ食べたいとか言ってなかった?もしよかったらこれ食べて?』
……うん。ありがとう。嬉しいよ……
あっ、うん。またね……
……あ~、チョコ苦手なんだよな……」
「アンタさっきから言ってる事が
嘘ばっかりよ?ボロボロよ?」
幸村の目が見れない。
……よし、はっきり言ってやろう。
「幸村、チョコくれ」
「なに言ってんの?
アンタいっぱい貰ってるでしょ?
私は見返りのある事しかやらないの。
だからわざわざ非リア充の名簿手にいれて、
見返りのありそうな奴ピックアップして、
業務用チョコレートを必要分だけ買って
必要最小限の資金でやりくりしてるの。
わかる?アンタにあげる分なんてないの」
「知るか。俺はお前のチョコが欲しい。
10倍にして返すからくれ」
「アンタ恥ずかしくないの?」
恥忍んでやってんだよ!!
最初のコメントを投稿しよう!