7526人が本棚に入れています
本棚に追加
≪ただ単にぼっちなだけですから!
ただ話す相手いないから
空を見上げてるだけですから!
寂しいよ~~~~~~~~~!!≫
「「……うわぁっ!!」」
思わず幸村と声を揃えて驚く。
何かが聞こえた気がした!
瑠奈の声で何かが聞こえた気がした!
「……幸村、なにか聞こえた?」
「……いや、なにも?」
「だよな。じゃあそろそろ帰ろうか?」
「そうね」
俺たちは踵を返して俺たちの教室に戻った。
「……なんか知らないけど、
カリスマ性があり過ぎると
逆に人は孤独になり易い気がする」
「近づいても、眩しすぎて引かれていくんだろうなって気がするわ」
「気持ちがわかるのが辛い気がする」
「私、もうちょっと彼女と仲良くしてあげた方がいい気がする」
「慢性ぼっちの幸村に同情されるなんて瑠奈も哀れな気がする」
ホームルーム開始のチャイムと
担任の先生が教室に入ってくるのと同時に、
俺の頭は机に叩きつけられた。
最初のコメントを投稿しよう!