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≪ドタドタドタ……≫
と廊下を走る音が廊下を反響し、
俺たちのいる生徒会室まで響いた。
その音はドンドン大きくなり、
生徒会室の前で止まり、
≪バン!≫と生徒会室のドアが開いた。
「よかったぁ~……いたぁ~……」
ドアを開けたのはエリナだった。
エリナは肩で息をしながら、
俺を見て、なぜか安堵のため息をついた。
息が上がって頬が紅潮しているエリナは
どことなく色っぽかった。
「ようエリナ。どうしたんだ?
今日学校サボっただろ?」
俺はなるべく平穏を装って言った。
男のプライドの精一杯の抵抗ってヤツだ。
「実は……これを作っていたら
ずいぶんと時間がかかってしまって……」
そう言ってエリナはカバンから
綺麗に包装された箱を取り出し、
俺に差し出した。
『『『しまった!忘れてた!』』』
男たちが驚いた素振りをみせる。
お前ら心の声大き過ぎ。
つーかどういうこと?
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