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「「優樹(さ~ん)~!」」
美咲とエリナの声だ。
大方一緒に弁当食べようと誘いに来たってところかな?
「ほら、噂をすればラバーズだ」
「変な呼び方するな」
真琴は彼女達の事をラバーズと呼んでいる。
詳しくは知らないけど完全に皮肉だな。
あいつらの事は友達として好きだけど……
……色々ややこしくなるのも嫌だし、撤退するか。
「…………じゃ!俺、行ってくるわ!」
美咲とエリナが争い合ってその場に停滞しているうちに席を立つ。
「気が効くな。自ら死んでくれるなんて」
「誰も『逝く』なんて言ってねぇよ!」
「……とまぁ冗談はほどほどに、
…………どこ行くんだ?龍達の所?」
言っていいものなのだろうか……?
でもまぁ、瑠奈は許した事だし!
もしかしたら許してくれるかも!
「幸村探して話しかけてくるぜ!☆」
「黙れ○チガイ。殺すぞ?☆」
まぁ、わかってたんだけどねー
「なんでだよ~、いいじゃ~ん!」
「黙れ○○○○○」
放送禁止用語がバンバン出て来た、
真琴はなにがなんでも俺を幸村と関わらせたくないらしい。
……まぁ!それでも行くんだけど!
俺は「じゃあいってきま~す」と一声かけて教室の後ろのドアに向かった。
「いや、行くなよ。
つーかなんでアレにこだわるの?
なんらかの同情?それなら……」
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