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駅前で龍と信也と別れ、
瑠奈の家の近くで真琴と別れ、
悟郎の家の前で悟郎と別れ、
俺はひとり帰宅した。
リビングでとりあえず貰ったチョコを牛乳で流し込むように消化しながらテレビを見ながら、晩ご飯の用意をする。
……うげっ、イカの内臓エグッ!
よく洗って……これは真琴の分っと。
イカを特製のタレに着けて焼いていると、
玄関のドアが開いて、しばらくすると
リビングのドアが開いた。
「普通に不法侵入だぞ?美咲?」
「まぁまぁ。まだ帰ってないなら
晩ご飯でも用意してあげよっかなー?
っていう善意からの不法侵入だからOK?」
「OKなもんか。
OKであってたまるか」
美咲は自然に俺の横にやって来て、
キャベツの千切りを始めた。
「サンキュー。仕事できるねー」
「いえいえ」
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