粘着質でエロいストーカー兄弟

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・ ・ ・ 「という訳で、今日は真琴と一緒に 幸村と瑠奈を見守るからラーメンはパス」 隣にいる真琴が頷き、 悟郎、龍、信也は嘆息する。 昼休み、俺はいつものメンバーで キャッチボールをしながら過ごしていた。 「なぁ、それってストーカ……」 「「見守るだけだ」」 理解力の乏しい龍に強く言って理解させる。 話そうとする度に「見守るだけだ」と 言って話を切ってやったらなんとか 理解してくれた。 「なるべく近くで瑠奈の様子を見たい。 だからなるべく隠れずに行動しようと思う。 そうなると高度な変装が必要だ。 ……という訳で、っと」 真琴が俺にボールを投げる。 そして俺は真琴の代わりに 俺たちの結論を説明する。 「……女装しようと思う」 俺は龍にボールを投げる。 龍は唖然とした表情でそれを受け取る。 「…………オタ友に頼んで女物の服、 放課後までに手配してやるよっと!」 龍が悟郎にボールを投げる。 「演劇部から カツラ借りてきてやるよっと!」 悟郎が信也にボールを投げる。 「化粧なら任せなよ。 本職が親にいるから、子どもの時から そういうの見てるから、手早いよ? 10分以内にに終わらせてあげるよっと」 信也が真琴にボールを投げる。 「兄貴、女の声の出し方教えてやるから放課後までに覚えろよっと」 真琴が俺にボールを投げる。 「こういう事に 本気になれるお前ら大好きだ」 こうして俺は強力な協力者を得た。
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