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ファミレスに先回りし、
ドリンクバーだけ頼んで、
周りのカップルの男の方にウィンクして
修羅場に陥れるなどして時間潰し約5分後、
ようやく瑠奈と幸村が店にやってきた。
ふたりは窓際の
俺たちから少し離れた席に座った。
位置的に残念ながら
声を聞き取る事ができない。
「兄貴、iPh○ne出せ」
「ん。何に使うんだ?」
なっちゃ……めんどい。真琴でいいや。
真琴は俺のiPh○neのラジオを起動し、
周波数を合わせて、イヤホンを差して、
俺の片耳にイヤホンを取り付けた。
『ん~と、とりあえずドリンクバーはいるよね?詩織ちゃんはなにか食べる?』
『じゃあドリア頂くわ』
『よし、なら私もそれで……』
若干ノイズが入っているが
完全に瑠奈と幸村の声だ。
「完全に盗聴です。
ありがとうございます。
……どこにつけたの?」
「瑠奈のカバンについてるぬいぐるみ」
「彼氏彼女でも犯罪です。
通報してやろうか?」
「今回だけに決まってるだろ?
それに知らないのか?
盗聴は犯罪じゃないんだぜ?」
真琴……なっちゃんは
母さんに瓜二つな笑顔で笑った。
注)ふたりはバビ語で話しています。
あいつはぶっ飛んでいるは読者の皆さんに
快適に読んでいただけるよう努力いたしております。
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