粘着質でエロいストーカー兄弟

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『うちは『幸』村っていう名字なのに やたらと不幸が多くてね。 身内が殆どいなかったのよ。 それで私が引き取られた先が 父形の祖母なんだけど…… その祖母は頭がおかしくなってて 祖父の事を別の男だと思いこんでるのよ。 昔の男。 死んだ祖父の墓前で他のオトコの 名前呼んで手ぇ合わしてるのよ? 信じられる? んで、祖父が不憫になって その事指摘したらヒステリックになって 金だけ押しつけられて追い出された。 今ごろ仏壇に昔の男の名前呼んで 『淋しいよ…なんで…』とか 言ってる時間帯ね……』 幸村の過去が明かされていく。 心が締めつけられる…… 淡々と話しているけど 本人はどれだけ傷ついたことだろう……? 『ご、ごめん…… ちょっとトイレ行ってくるね……?』 瑠奈が目に涙を溜めて急いで立ち上がる。 しかし幸村は 瑠奈の腕を掴んでそれを止めた。 『まぁまぁもうちょっと私の 不幸話し聞いていきなさい? その綺麗なツラが歪むのを見せてよ?』 『え、えぇっ!!?』 ド、ドS!? 『そうね……じゃあ 私視点の昔の話でもしましょうか……』 幸村はまだケータイを弄りながら 話を続ける……
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