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寒さのため誰もいない屋上に幸村はいた。
ひとりベンチに横たわり
時間を潰している様子だった。
「こんな所で寝てたら風引くべ?」
話しかける言葉が見つからなかったのでとりあえず無難な言葉をかけておいた。
「……気分悪いから調度いい」
おっ!返事きた!
ますます哀れだ……悟郎……
「なんで気分悪いんだ?」
「どこかの誰かさんが面白がって自分の友達たちを私にけしかけて反応見て楽しむというクソみたいな事をしてくださりやがったおかげです」
えっ!?俺のせい!?
確かに真琴はけしかけたけど他は勝手に行っただけだぜ!?
「みんなお前と仲良くしたいだけだって(真琴以外)」
「ただ物珍しかっただけでしょ?」
「いや、そんなことねーよ(真琴以外)」
「…………どうだか」
うーん、やたらと人を信じねーな。
多分、本当に仲良くしたいんだぜ?
真琴0%、龍・信也50%、瑠奈100%の確率で。
龍と信也はちょいちょい興味本位で行動するのを知ってるからな。友達だからこそ信じきれん。
「でも瑠奈と話してる時はお前も楽しそうだったぜ?」
「私じゃなくてヒポポタマスさんよ」
「ぶはっ!」
思わず吹き出した。
その後もちょっとだけ笑った。
その間に向けられる幸村の目線がまぁ厳しいこと厳しいこと。
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