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『……よし、じゃあこの話は終わり!
じゃあご飯食べよっか?』
『そうね』
瑠奈は深くは詮索しようとしなかった。
ごく自然に会話を切り替えて
ふたりでドリアを食べ始める。
『瑠奈の初恋の相手って誰?』
『ん?真琴』
「……なっちゃん。あなたが今フォークを刺しているのはハンバーグじゃない。あなたの左手よ」
「……知ってますわよ」
じゃあお前が今、鉄板の上に手を置いているのはわかっているのか?
『へー、センスは最悪だけど初恋の相手と
つきあえるなんてラッキーね?
どっちから攻めていったの?』
『センス最悪って……
ん~、ふたりとも積極的だったと思うよ?』
『へ~』
おっ、ガールズトークしてる。
『詩織ちゃんは?』
『中学の時の元カレ。
こっちから告ってつきあったんだけどね。
元カレがめちゃくちゃ可愛い娘に告られて
フられた……ホント運ないわ~』
うわ~、ホント運ね~な~……
……さてと、っと、
「あれ?春香さんどこ行くの?」
「元カレコロス」
「こらこら、女口調でも
バビ語にもなってないですよ?
つーか目が血走ってるから。
落ち着け兄貴。落ち着け」
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